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除湿機がうるさい?同じ除湿量でも39dBと50dB。夜つけっぱなしにできる選び方

除湿機の音が気になって、寝る前に消していませんか。

すると朝には湿度が戻っていて、「うちの家がおかしいのか」と疑うことになります。おかしいのは家ではなく、止めている時間のほうです。

とはいえ、我慢して強のまま朝まで回す必要はありません。同じ機種でも、弱にすると10dB以上静かになるものがあります。

この記事では、当サイトが収録している23シリーズ49モデルのスペックと、メーカー4社の公式仕様表を突き合わせました。

結論から言うと、静かな機種に買い替える前に、いま持っている機種を弱で回すのが先です。

結論:夜つけっぱなしにできるかは「弱」の運転音で決まる

強のまま回すと夜に消して朝に戻る。強で下げてから弱に落とせば朝まで維持できる 夜つけっぱなしにできるかは… 強のまま回す うるさくて夜に消してしまう → 朝には湿度が戻っている 強で下げてから弱に落とす 弱なら10dB以上静かになる → 静かなまま朝まで回せる → 朝も湿度を維持できる
強で下げてから弱に落とすのが、夜つけっぱなしの現実的な形です。

夜つけっぱなしにできるかどうかは、カタログの「強」ではなく「弱」「静音」「夜干し」の数値で決まります。

部屋の湿度を下げきるまでは強の力が要りますが、下がったあとは弱でも維持できるからです。

メーカー自身がそう作っています。

三菱電機のエコ静音モードは「除湿能力は控えめで、湿度を50〜60%に保つよう断続除湿運転をします」。

パナソニックも自動運転について「湿度55%以下になると、自動で送風とスイングを停止することがあります」と案内しています。

夜通し回す時間の大半は、下げる作業ではなく維持です。だから見るべき数字は強ではなく弱になります。

切り替える目安は湿度計です。60%を下回ったら弱に落として、そのまま朝まで回します。

体感だけで判断すると、下がりきる前に弱にしたり、下がったあとも強のまま我慢したりすることになります。

夜に消すから朝に戻る。原因は家の性能ではなく運転音

夜に止めると水分が入り続けて朝には60%超え。弱で回し続ければ下回ったまま 日中 除湿して湿度が下がる 音が気になって消す 水分は入り続ける 60%を超えている カビの好条件は湿度60%以上 (パナソニック公式) ◎ 弱で回せば下回ったまま
除湿機を止めているあいだも、外気や壁、干した洗濯物から水分は入り続けます。

朝に湿度が戻るのは、家の性能が低いからではありません。止めている時間があるからです。

除湿機を止めれば、外気や壁、干した洗濯物から入ってくる水分がそのまま部屋に残ります。

しかも寝ている6〜8時間は、1日のなかでいちばん長い「止めている時間」です。日中に下げた分は、そこで帳消しになります。

カビにとっては「温度20〜30℃、湿度60%以上の環境」が好条件だと、パナソニックが公式に説明しています。

夜のあいだに60%を超えてしまえば、日中の除湿は成果として残りません。音で消しているのなら、直すのは家ではなく運転モードです。

24時間換気は止めない

湿気が戻る原因を24時間換気に求める人がいますが、これは止める前提の設備ではありません。

住宅には換気回数0.5回/h以上の機械換気設備の設置が義務づけられています(国土交通省・2003年の建築基準法改正)。

換気も湿気の入口ではあります。ただ、夜通し止めている除湿機のほうが、湿度に与える影響は大きくなります。

55%まで下がっていれば、能力は足りている

「強で回しても60%までしか下がらない」は、能力不足とは限りません。

除湿能力(L/日)は室温27℃・相対湿度60%で測った値だからです(三菱電機・シャープの公式仕様表)。湿度が下がるほど、同じ機種でも取れる水は減ります。

そしてカビの好条件は60%以上です。60%を下回っているなら、その機種で目的は足りています。

買い足しや買い替えを考えるのは、いま持っている1台を朝まで回してからで十分です。

同じ除湿量でも運転音は11dB違う

除湿量が同じでも、運転音はメーカーと機種で大きく違います。公式仕様表の数値を並べると次のようになります。

機種 除湿量
コロナ CD-H10 10L/日 39dB 36dB 3dB
シャープ CM-U100 10L/日 50dB 40dB 10dB
パナソニック F-YEX120B 12.5L/日 49dB 37dB 12dB
三菱電機 MJ-PV250 24.5L/日 45dB 34dB 11dB
三菱電機 MJ-PHDV24 24L/日 43dB 32dB 11dB

除湿量は各社公式の定格値です(周波数で変わる機種は60Hz=西日本側)。

同じ10L/日でも、コロナ CD-H10シリーズは強39dB。シャープ CM-U100は強50dBで、11dBの開きがあります。

騒音の目安(全国環境研協議会 騒音小委員会)では、住宅地の夜間が40dB、住宅地の昼間と図書館の館内が50dBです。同じ除湿量の2機種が、夜の住宅地と図書館ほど離れていることになります。

ただし CM-U100 は冷風も出せる多役機で、除湿専用機とは構造が違います。数値だけで優劣を決める機種ではありません。

弱にすると10dB以上下がる機種がある

表のとおり、弱に落としたときの下がり方は機種で大きく違います。

つまり「うるさい機種を買ってしまった」場合でも、弱に落とせば住宅地の夜間の目安である40dBまで届く機種があります。買い替えなくても解決できる、ということです。

一方でコロナ CD-H10シリーズは強が39dBで、弱にしても36dBです。下げ幅は小さいものの、最初から静かな部類に入ります。

コロナ公式もHシリーズの夜干しモードを36dBと表示。「運転音をセーブして朝までにカラッと乾燥させます」と説明しています。

ただし弱にすると、除湿のペースは落ちます。 梅雨入りの初日や、洗濯物を夜のうちに乾かしたい日は強の出番。弱は「下げきったあとの維持」に向いたモードです。

カタログの数値は「何の運転か」を見ないと比べられない

静音の記事でよく見る「40dB以下を選ぶ」は、そのままでは使えません。カタログに載る数値が、機種ごとに別の運転を指しているからです。

同じ表に並べれば、CV-U60の51dBは速乾の値、CD-S6326の34dBは標準の値です。どの運転の数字かを揃えてから比べる必要があります。

数値が一本しか載っていない機種を「うるさい」と決めつけるのも早すぎます。 コロナ CD-WH12シリーズは約38dBの一本表記ですが、収録データのなかでは静かな部類です。

方式でも大きさでも、静かさは決まらない

デシカント式は静か・大きい機種はうるさい・40dB以下で選ぶ、の3つは成り立たない よく言われること → 実データ デシカント式は静か ✓ CV-U60は速乾51dBで最大 大きい機種はうるさい ✓ 24L/日の機種が弱32dB 40dB以下で選ぶ ✓ 強・標準・速乾が混在
強・標準で並べていちばん静かなのは、コンプレッサー式のコロナ CD-S6326です。

「デシカント式は静か」「大きい機種はうるさい」は、どちらも収録データでは成り立ちません。

強や標準の数値で並べると、23シリーズでいちばん静かなのはコロナ CD-S6326の除湿 標準34dB。これはコンプレッサー式です。

一方、デシカント式のシャープ CV-U60は除湿こそ38dBです。ただし速乾は51dBで、収録データでは最大の数値になります。

容量でも同じことが起きています。弱まで含めた最小は24L/日の三菱電機 MJ-PHDV24で、32dB。5.6L/日のCV-U60(除湿38dB)より静かになります。

静かさを決めるのは方式でも容量でもなく、その機種が弱でどこまで落ちるかです。

方式そのものの選び分け(夏に強いか冬に強いか、電気代はどうか)は 除湿機の方式の違い にまとめています。

「小さい機種で足りるだろうか」が気になるなら、何畳に何リットル?適用畳数の選び方 で必要な除湿量を先に決めてください。

音のほかに夜通し運転を止めるもの。タンク満水とオートオフ

夜通し運転が止まる3つの理由=運転音・タンク満水・オートオフ 夜通し回らない理由は3つ 🔊 運転音 → 弱・夜干しで回す 💧 タンク満水 → 除湿量に対する容量を見る オートオフ → 連続運転に切り替える
タンク満水と切り忘れ防止のオートオフは、買う前に取扱説明書で確かめる項目です。

静かな機種に替えても、朝まで回り続けるとは限りません。止める要因は音のほかにあと2つ。

タンクが満水になったときの動きはメーカーで違う

満水になったあとの挙動は、メーカーどころか運転モードでも変わります。

通常の除湿運転では、三菱電機が約5.5L、コロナ CD-S6326は約3.0Lで自動停止です。

送風に切り替わる機種は、満水のアラームで起こされません。ただし除湿そのものは止まっています。どちらにしても、朝までもたせたいならタンク容量が判断材料です。

同じ除湿量でも、タンクの大きさは2倍以上違います。

機種 除湿量 タンク容量
シャープ CM-U100 10L/日 2.5L
コロナ CD-H10 10L/日 4.5L
コロナ CDM-10 10L/日 5.8L

タンクが大きいほど水を捨てる回数は減り、寝ているあいだに満水で止まる可能性も下がります。

切り忘れ防止で勝手に止まる機種がある

「オートオフ」を積んだ機種は、一定時間で運転を打ち切る作りです。

12時間あれば一晩は足ります。ただし日中から回しっぱなしにしていると、夜中に切れる計算です。

連続運転への切り替え方は、どちらも公式が案内しています。パナソニックは衣類乾燥運転中に「切タイマー」を約3秒押す方法。シャープにも解除の操作があります。

夜つけっぱなしを前提にするなら、買う前に取扱説明書でこの2つを確かめておくと安心です。

まとめ:夜つけっぱなしにできる1台の選び方

夜つけっぱなしにできるかどうかは、除湿量でも方式でもなく、弱でどこまで静かになるかで決まります。

そして運転音は、同じシリーズなら年式が変わっても据え置きです。

コロナ BD-H10系は2024年式・2025年式・2026年式のいずれも強39dB/弱36dBで同じ。三菱電機 MJ-M120も、シャープ CV-U71も年式で運転音は変わりません。

つまり静かさは、最新でなくても手に入ります。同じ静けさを型落ちで買えば、浮いた分をサーキュレーターや除湿剤に回せます。

(参考価格は楽天の値で変動します。「◯円お得」は同じシリーズの最新機種との価格差です。在庫・価格は時点のもので、最新の状況は各製品ページの購入リンク先でご確認ください。)

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