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エアコンは修理と買い替えどっち?部品があるのは発売からおよそ11年

3段階:5年までは保証、発売から11年までは部品あり、11年以降は買い替えが基本 修理が選べるかは年数で決まる 買って5年まで 冷媒系統は保証期間内 ◎ 無償で直ることがある 発売から11年まで 補修部品がまだある ◎ 修理が選べる 11年を過ぎたら 部品が用意できないことがある △ 買い替えが基本 数えるのは購入日ではなく発売年
判断は年数で3段階に分かれます。数えるのは購入日ではなく、その機種の発売年です。

エアコンが止まって、メーカーに電話をかける前で手が止まります。

修理でいくらかかるのか、そもそも直せる年数なのかが分からないからです。

判断を分けるのは、使った年数ではありません。補修部品が残っているかです。

そして部品の保有期間10年は、買った日から数えません。製造を打ち切った日から数えます。

当サイトはエアコン4社254機種の発売日と世代交代を追跡しています。その世代交代161件を数えました。

この記事では、修理を呼ぶ前の切り分けと、修理か買い替えかの判断基準を一次情報で整理します。読めば電話をかける前に判断が付き、見積もりを見たときに自分で妥当性を判断できます。

結論から言うと、発売からおよそ11年までは修理が選べます。それを過ぎると部品しだいで、買い替えが基本になります。

結論:発売からおよそ11年までは修理、それ以降は買い替え

判断は3段階に分かれます。

冷媒系統に含まれるのは、コンプレッサー・熱交換器・室内機と室外機の内部配管です。故障の中でも高額になりやすい部分が、ここに入っています。

2段目だけ、数えるのが購入日ではなく発売年になります。→ 部品保有10年の起算点

その前に。故障ではないケースを切り分ける

電話の前の3つの確認:リモコンの赤外線・室外機の正常停止・ドレンの出口 電話の前に3つ確認する 📱 リモコンは光っているか 🌀 室外機の停止は正常か 💧 水漏れはドレンの出口か 3つとも違えばメーカーへ
この3つはメーカーが公式に案内している確認方法です。当てはまれば費用はかかりません。

修理を頼む前に確認したいことが3つあります。故障でなければ、費用はかかりません。

リモコンが効かないなら、スマホのカメラで赤外線を見る

シャープは、リモコンの赤外線をスマートフォンで確認する方法を公開しています。

  1. スマホをカメラモードにする
  2. リモコンの先端(送信部分)をカメラへ向ける
  3. リモコンのボタンを何度か続けて押す

送信部分が画面の中で光れば、リモコンは信号を出しています。シャッターを切る必要はありません。

どのボタンでも光らないなら、電池です。同社は電池2本を同時に新品へ交換するよう案内しています。

光っているのに動かないなら、本体側の問題です。ここで切り分けが付きます。

室外機が止まるのは、正常な動作のことがある

ダイキンは、運転中に止まる原因として故障でない動作を挙げています。

それでも止まるときのリセット手順も公式にあります。電源プラグを抜くか、エアコン専用のブレーカーを切り、約1分後にもう一度入れて運転します。

ただし、エアコン専用のブレーカーが落ちていた場合は別です。本体の不具合が疑われるため、ダイキンはブレーカーを落としたままの状態で販売店かメーカーに相談するよう案内しています。

水が垂れるときは、まずドレンホースの出口を見る

冷房で取れた水は、ドレンホースを通って屋外へ出ます。

ダイキンは、まずホースの出口が植木鉢などでふさがれていないかを確認し、取り除くよう案内しています。取り除いて水が流れ、室内機からの水漏れが収まれば正常です。

ふさがっていないのに漏れるなら、ホースの詰まりやつぶれが疑われます。ここからは点検を頼む段階です。

なお、ドレン水が正常に出ているのに漏れる場合は、エアフィルターの汚れも確認します。

「10年で寿命」の落とし穴。部品保有10年は買った日から数えない

エアコンの寿命として「10年」という数字をよく見ます。この10年には、性質の違う2つが混ざっています。

修理できるかを決めるのは後者です。そしてこの10年は、買った日から数えません

起算点は「製造打ち切り」

ダイキンは保有期間について「始期は、その製品の製造を打ち切った時です」と明記しています。日立も「製造打ち切り後10年」としており、三菱電機・パナソニックも同じ10年です。

つまり、買ってから10年ではありません。その機種が作られなくなってから10年です。

ここを取り違えると判断がずれます。「まだ7年目だから部品はないかも」と考えて買い替える人も、「2014年製だからもう無理」と最初からあきらめる人も、起算点が違っています。

【実データ】世代交代161件の94%が1年間隔

では製造が打ち切られるのはいつか。当サイトの収録データで数えました。

エアコンは同じシリーズが毎年更新されます。収録している世代交代161件の間隔を集計すると、次のとおりでした。

世代交代の間隔 件数 割合
11〜13か月 152件 94.4%
そのうち12か月ちょうど 120件 74.5%
14か月以上 9件 5.6%

ほぼすべてのシリーズが、1年で次の年式に切り替わっています。

数えたのは当サイトが追跡している2023年以降の発売分です。それより古い機種は、型番から発売年を調べたうえで同じ計算をします。

次の年式が出れば、前の年式は作られなくなります。つまり製造打ち切りは、発売のおよそ1年後です。

ここに部品保有10年を足します。部品があるのは、発売からおよそ11年という計算になります。

自分の機種が何年式かは型番で分かります。→ エアコンの型落ち・歴代モデル一覧

平均使用年数13年は、部品のある11年を超えている

部品は発売から約11年、平均使用年数は13年超。差の2年は部品切れのまま使う期間 部品のある期間と、使う期間 部品がある 発売から約11年 実際に使う 平均13年超 △ 最後の2年は部品切れで使う
部品のある期間より、実際に使う期間のほうが長くなっています。最後の数年は直せない前提です。

エアコンの平均使用年数は13年を超えています(内閣府の消費動向調査)。

部品があるのは発売からおよそ11年。平均まで使うと、部品の無い期間に入ります。

この2年ほどは、壊れたら直せない前提で使うことになります。

だから11年が近いなら、壊れる前に買い替えを考える手もあります。真夏に止まってから探すより、選ぶ時間も工事の日程も確保できます。

部品と保証の詳しい中身は格安エアコンは無名メーカーで大丈夫?で解説しています。

見積もりだけでも8,500〜19,000円かかる

「とりあえず見てもらう」には費用がかかります。ここを知らないまま呼ぶと、判断の順番が狂います。

ダイキンは出張(引取)点検費をルームエアコンで8,500〜19,000円(税込)としています。

そして同社は、保証対象外の場合について「お買い替え等で修理作業を行わなかった場合も」点検費が発生すると明記しています。

見に来てもらった時点で費用が発生します。 見積もりを見てから買い替えを選んでも、この分は戻りません。

部品保有期間を過ぎた機種も、点検には来てもらえます。ただし部品が用意できず修理できないことがあり、その場合も点検費はかかります。

だから電話の前に年数を確認します。11年を大きく過ぎているなら、点検費を払って「部品がありません」と言われる可能性を計算に入れます。

修理費と買い替え総額をどう比べるか

比べる分母:修理側=点検費+修理費、買い替え側=本体+工事費 修理する 点検費 8,500〜19,000円 + 修理費(部位で大きく違う) △ 点検費は修理しなくても発生 買い替える 本体価格 + 標準工事費 ◎ 本体だけでなく 工事費まで足して比べる
買い替え側は本体価格だけで比べません。工事費を足した総額が、修理費と並ぶ数字です。

比べるのは総額どうしです。修理側は点検費と修理費、買い替え側は本体価格と工事費の合計になります。

順番は、買い替え側を先に出すほうが早く決まります。自分の畳数の総額を知ってから修理費を聞けば、その場で比べられます。

買い替え側の本体価格は、当サイトの畳数別の一覧で確認できます。→ エアコンを安い順に見る

修理費はメーカーの窓口で確認できます。パナソニックは品番を入れると修理料金の目安が出るページを公開しています。手元に品番を用意してから進むと早く済みます。

工事費は本体と別に見ます。取り付けだけを別に頼めば、料金の目安を先に把握できます。

エアコンは「本体+設置工事」の総額で選ぶ

本体を安く買っても、取り付け工事費しだいで総額は変わります

  • くらしのマーケットなら、お住まいの地域の安い取付業者を料金と口コミで簡単に見つけられます。
  • 面倒な見積もりのやり取りは不要。量販店の「工事費込みパッケージ」より総額が安くなることが多いです。

本体選びから設置までまとめて任せたい人向けに、エアコン本体+取付工事のセットもあります。

工事費の相場と内訳はエアコンは本体だけ買って取り付けを別に頼めるかにまとめています。

買い替えが正解になる3つの条件

次の3つに当てはまるなら、買い替えのほうが納得しやすくなります。

②について、正直に補足します。冷媒系統の不具合が即買い替えとは限りません。

配管側のガス漏れのように、部品交換で収まる場合があります。点検を頼むときは、どこが原因でいくらかかるかを聞いてから決めます。

買い替えで電気代がどれだけ下がるかは10年前の家電、買い替えるべきはどれ?で解説しています。

プリンターは基準が違う。部品は5年

同じ判断をプリンターに当てはめると外します。部品の保有期間が半分だからです。

起算点はエアコンと同じ製造打ち切りですが、期間が5年しかありません。

しかもプリンターは、モデルチェンジの間隔がシリーズによって大きく違います。当サイトの収録データでは、1年で切り替わるシリーズと2年以上あくシリーズが混在していました。

エアコンのように「発売から何年」と一律には引けません。型番から発売年を調べ、そこから数えるところは同じですが、足す年数が半分になります。

プリンターの買い替え判断はプリンターは型落ちと最新どっちを買うべき?で解説しています。

結論:判断の軸は年数ではなく、部品が残っているか

要点をまとめます。

年数の数え方が分かれば、電話の前に見通しが立ちます。見積もりが出たあとも、その金額が妥当かを自分で判断できます。

次に確かめるのは、自分の機種の発売年です。型番から各シリーズページで確認できます。→ エアコンの型落ち・歴代モデル一覧

関連ガイド

トップページでは型番からの検索もできます。