本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

エアコンの除湿と冷房どっち?寒くならない除湿は254機種中80機種だけ

室温で決める3つの使い分け:暑い=冷房、ジメジメ=冷房+除湿機、寒くしたくない=再熱除湿 室温で決める ☀️ 暑い 冷房。温度と一緒に湿気も取れる 💧 暑くないのにジメジメ 冷房を高めに+除湿機 ❄️ 寒くしたくない 再熱除湿を積んだ機種だけ △ ドライは機種しだい
季節ではなく室温で決めます。ドライが正解になるかは、その機種の除湿方式で変わります。

夜、リモコンを持ったまま迷います。除湿にすると寒くなりすぎて、冷房に戻すとジメジメが残ります。

1℃ずつ変えても、ちょうどいいところが見つかりません。

この迷いは、半分がエアコンの機種で決まっています。多くの機種の除湿は「弱い冷房」で、室温を下げながら湿気を取るからです。

三菱電機は弱冷房方式について「十分な除湿が行えるとは限りません」と説明しています。

当サイトはエアコン4社254機種のスペックを収録しています。その全件で、寒くならない除湿の有無を数えました。

この記事では、冷房・ドライ・除湿機の使い分けを機種の除湿方式から整理します。読めば今夜どれを押せばいいかが決まり、自分のエアコンの限界かどうかも判定できます。

結論から言うと、暑いなら冷房です。暑くないのにジメジメするなら、冷房を高めの温度にして除湿機を足すのが現実解になります。

結論:季節ではなく室温で決める

冷房と除湿の使い分けは、梅雨か真夏かではなく、いまの室温で決まります。

室温が高いなら冷房です。空気は冷えると持てる水分が減るため、温度が下がる過程で水も出ます。冷房は温度と湿度を同時に下げます。

室温は高くないのにジメジメする日は、冷房だと寒くなります。かといってドライにしても、多くの機種は弱い冷房なので同じように寒くなります。

このときの答えが、冷房を高めの温度にして除湿機を足す形です。エアコンで室温を保ち、除湿機で湿気を取ります。

ダイキンは快適な状態を室温26〜28℃・湿度50%程度としています。温度を下げるより先に湿度を下げると、この状態に近づきます。

エアコンの除湿が寒いのは、多くの機種で「弱い冷房」だから

弱冷房除湿は室温が1〜3℃下がるが電気代は安い、再熱除湿は室温を保てるが電気代は上がる 除湿は2つの方式に分かれる 弱冷房除湿 冷やして除湿 → そのまま戻す ◎ 電気代がいちばん安い △ 室温が1〜3℃下がる 再熱除湿 冷やして除湿 → 温め直して戻す ◎ 室温がほぼ変わらない △ 電気代が上がる 安い機種の多くは弱冷房除湿
どちらにも短所があります。寒くならない代わりに、再熱除湿は電気を多く使います。

除湿には弱冷房除湿と再熱除湿の2つがあり、リモコンの表示はどちらも「除湿」や「ドライ」です。

寒くなるかどうかは、この方式の違いで決まります。

弱冷房除湿は室温が1〜3℃下がる

弱冷房除湿は、弱い冷房を続けて湿気を取る方式です。冷やした空気をそのまま部屋へ戻します。

三菱電機は、この方式では運転開始から室温が1〜3℃下がると説明しています。

つまり「除湿にしたのに寒い」は故障ではなく、方式どおりの動きです。

湿度を数値で設定できないため、どこまで下がるかは決まっていません。三菱電機も「十分な除湿が行えるとは限りません」と書いています。

再熱除湿は室温を保てるが電気代が上がる

再熱除湿は、いったん冷やして水を絞った空気を、機械の中で温め直してから部屋へ戻します。室温がほとんど変わりません。

ただし温め直すぶんの電気を使います。ダイキンも消費電力は弱冷房除湿より再熱除湿のほうが多いと示しています。

寒くならない代わりに電気代が上がる、という交換条件です。

自分のエアコンがどっちか、リモコンで見分ける

最初に見るのはリモコンです。湿度を数値(%)で設定できるかを確かめます。

三菱電機は、湿度調整の設定があるものは再熱除湿、無いものは弱冷房除湿と案内しています。

湿度が設定できないなら、弱冷房除湿と考えて差し支えありません。寒くなるのは仕様です。

やっかいなのは逆のほうです。湿度が設定できても再熱除湿とは限りません。

パナソニックの「快適除湿」は湿度を設定できますが、弱冷房除湿がベースです。三菱電機の「スマート除湿」「プレミアム除湿」も、公式が「再熱除湿方式ではありません」と明記しています。

名前が再熱方式を指すのは、日立の「カラッと除湿」や三菱電機の「さらっと除湿冷房」です。

確実なのは取扱説明書か公式の仕様表です。「再熱除湿」の欄を直接見ます。

【実データ】寒くならない除湿があるのは収録254機種のうち80機種

当サイトが収録しているエアコン4社254機種を数えました。寒くならない除湿を積んでいるのは80機種です。

メーカー 寒くならない除湿 収録 積んでいるシリーズ
ダイキン 36機種 68機種 A・F・うるさらX
日立 24機種 64機種 W・X
三菱電機 20機種 57機種 JXV・Z
パナソニック 0機種 65機種 なし

パナソニックだけが0機種です。エオリアは収録65機種すべてで再熱除湿を積んでいません。

最上位のXシリーズも例外ではなく、公式が「再熱除湿方式ではありません」と明記しています。

つまり「上位機を買えば寒くならない除湿が付く」は成り立ちません。グレードではなくメーカーとシリーズで決まります。

ダイキンの36機種についても補足が要ります。「さらら除湿」はハイブリッド方式で、ダイキン公式は規格上の再熱除湿には該当しないと表記しています。

規格どおりの再熱除湿は44機種(日立24・三菱電機20)で、残る36機種は肌寒さを抑える再熱除湿相当という位置づけです。

なお当サイトが収録しているのは、この4社の壁掛けエアコンです。富士通ゼネラルなど他社にも再熱除湿を積む機種があります。

ドライで湿度が下がらないときは、冷房を高めの温度で使う

「ドライにしたのに湿度が下がらない」も、弱冷房除湿の性質から説明が付きます。

弱い冷房で運転するため、単位時間あたりに取れる水の量が冷房より少なくなります。三菱電機の「十分な除湿が行えるとは限りません」はこの意味です。

対処は、冷房を高めの温度に設定することです。設定温度を27〜28℃にすれば、冷えすぎを抑えながら冷房の除湿力を使えます。

ただし、この方法には落とし穴があります。室温が設定温度に届くと、冷房は冷やすのをやめてしまいます。

ダイキンは、冷房は設定温度に達すると止まり、その後の湿度上昇に対応できないと説明しています。ここから湿度が戻ります。

湿度が戻る2つの原因。運転中の送風と、消したあとの内部クリーン

湿度戻りの流れ:設定温度に達する→送風だけになる→熱交換器の水が蒸発→湿度が戻る 設定温度に達する 冷やすのをやめて送風だけ 内部の水が蒸発する △ 湿度が戻る
冷房が止まっても送風は続きます。濡れた内部を風が通ると、その水が部屋へ戻ります。

「さっきまで快適だったのに、また蒸してきた」には2つの原因があります。どちらも機械の正常な動作です。

設定温度に達したあとの送風

冷房や除湿の運転中、エアコン内部の熱交換器は結露で濡れています。

室温が設定温度に届くと冷やす動作が止まり、送風だけが続きます。濡れた内部を風が通れば、その水は蒸発して部屋へ戻ります。

三菱電機は霧ヶ峰の新湿度制御について、設定温度に達したあとは送風を停止して湿度の上昇を抑えると説明しています。メーカーが対策機能を積んでいること自体が、この現象の裏づけです。

対策は、設定温度を1℃下げて運転を止めないことです。止まらなければ送風だけの時間も生まれません。

消したあとの内部クリーン

エアコンを止めたあと、しばらく動き続けて湿気が戻るのは内部クリーンです。

パナソニックによると、内部クリーンは「送風→暖房→送風」の順に運転します。冷房や除湿を30分以上運転して停止したときに働きます。

同社は、運転中は室内の温度が上がることがあり、室温が低く湿度が高いときは壁や窓に結露が発生する場合があると案内しています。

リモコンから解除できます。2020年以降のパナソニック機なら、温風を使わず送風だけで運転する設定にも変更できます。

ただし内部クリーンはカビを防ぐための運転です。完全に切ると内部が濡れたままになります。人がいない時間帯に動かす設定に変えるほうが無難です。

カビの防ぎ方と、生えてしまったあとの対処はエアコンのカビ対策で解説しています。

除湿機は部屋を冷やさない。冷房と組み合わせて使う

冷房だけでは湿度が残る、除湿機だけでは室温が上がる、併用すると両方そろう 冷房だけ ◎ 室温が下がる △ 止まると湿度が戻る 除湿機だけ ◎ 湿度が下がる △ 室温が2〜6℃上がる 冷房+除湿機 エアコンで室温を保つ 除湿機で湿気を取る
除湿機は部屋を冷やしません。冷房と組み合わせて、役割を分けるのが現実解です。

除湿機を足すと寒さの問題は解決します。ただし、除湿機だけで夏を過ごすことはできません。

除湿機は部屋を冷やす機械ではないからです。運転中は本体から熱が出るため、閉め切った部屋では室温が上がります。

三菱電機は、室温の上昇をコンプレッサー式で2〜6℃程度、デシカント式で3〜8℃程度としています。

パナソニックも、連続運転での上昇をエコ・ハイブリッド方式で1〜2℃前後、デシカント方式で3〜8℃前後と案内しています。

だから「除湿機だけ回したら部屋が暑くなった」は正常な動作です。

役割を分けます。エアコンの冷房で室温を保ち、除湿機で湿気を取ります。再熱除湿を持たない機種でも、これで近い状態を作れます。

実際にこの組み合わせで夏を過ごしています

ここからは運営者の体験です。

私は冷房で体が冷えるのが苦手で、夏は毎年、設定温度を上げたり下げたりしていました。上げるとジメジメし、下げると寒くなります。

いま落ち着いているのが、冷房を28℃くらいにして除湿機を回す形です。

室温は下げすぎず、湿気だけが抜けていきます。爽やかな秋の空気の中にいるような感じで、長く過ごしても体が冷えません。

寒さと湿気のどちらかを我慢するのではなく、担当を分けると両方おさまります。

除湿機の短所は、音と水捨てと置き場所

除湿機には運転音があります。タンクの水を捨てる手間もかかり、置き場所も要ります。

夏に使うならコンプレッサー式です。デシカント式はヒーターを使うため室温がさらに上がります。→ 除湿機の方式の違い

場面別の使い分け早見表

場面 使うもの 理由
真夏の日中・室温が高い 冷房 温度が下がる過程で湿気も取れる
夜の寝室・寒くしたくない 冷房を高めに+除湿機 室温を保ったまま湿度だけ下がる
梅雨の肌寒い日 再熱除湿。無ければ除湿機だけ 室温を下げずに湿度を落とせる
部屋干し 除湿機 洗濯物に風を当てて乾かせる
エアコンのない部屋 除湿機 移動して使える

冷房と除湿の電気代は、どちらが安いと言い切れません。ダイキンも使用環境と設定しだいで変わると回答しています。

金額の目安はそれぞれの記事にまとめています。

寒くならない除湿がほしいなら、上位機の型落ちを狙う

再熱除湿を積むのは各社の上位シリーズだけです。新品の最新モデルは価格も上位のままです。

そこで型落ちの出番です。除湿方式はシリーズの設計そのもので、年式が変わっても入れ替わりません。

一つ前の年式を選んでも、寒くならない除湿はそのまま付いてきます。同じ機能を安く買えます。

結論:まず室温で決める。ドライに頼れるのは再熱除湿を積んだ機種だけ

要点をまとめます。

自分の機種の方式が分かれば、リモコンの前で迷う時間がなくなります。寒さを我慢するか湿気を我慢するか、という二択からも抜けられます。

次に確かめるのは、自分の機種に再熱除湿があるかどうかです。シリーズごとの仕様は各シリーズページで確認できます。→ エアコンの型落ち・歴代モデル一覧

関連ガイド

トップページでは型番からの検索もできます。